認知症介護
基礎研修とは
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認知症介護基礎研修の
位置づけ
認知症介護基礎研修は、2001(平成13)年より全国で開始された「認知症介護実践者等養成事業」の中に位置づけられた介護初任者を対象とする研修です。
認知症介護実践者等養成事業では、認知症介護の専門職員を養成し、認知症介護の充実を図ることを目的しています。対象者別に「認知症介護指導者養成研修」「認知症介護実践リーダー研修」「認知症介護実践者研修」「認知症介護基礎研修」が設けられています。
特に認知症介護基礎研修は、認知症介護の基本を学ぶための入門的な研修となっています。
国が定める標準的な
カリキュラム【老発 0406第5号 厚生労働省老健局長、「認知症介護実践者等養成事業の実施について」の一部改正について(令和3年4月6日)】
厚生労働省では、認知症介護基礎研修の標準的なカリキュラムを「研修のねらい」「対象者」「学習内容」について以下のように定めています。
ねらい
認知症介護に携わる者が、認知症の人や家族の視点を重視しながら、本人主体の介護を遂行する上で基礎的な知識・技術とそれを実践する際の考え方を身につけます。チームアプローチに参画する一員として基礎的なサービス提供を行うことができるようにすること。
対象者
介護保険施設・事業者等が当該事業を行う事業所に従事する介護職員等。
研修の義務付けが免除される資格等
- ●医師、歯科医師、薬剤師
- ●看護師、准看護師
- ●介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程又は訪問介護員養成研修 一級課程・二級課程修了者
- ●理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師
- ●管理栄養士、栄養士
- ●社会福祉士、介護支援専門員、精神保健福祉士等とする。
介護保険最新情報Vol.934令和3年3月16日、厚生労働省老健局、各サービス基準、介護サービス、運営に関する基準、勤務体制の確保を参照
学習
内容
1 認知症の人を取り巻く現状
- ●認知症施策の概要
(認知症施策推進大綱)
2 具体的なケアを提供する時の判断基準となる考え方
- ●基礎となる理念や考え方
- ●尊厳の保持、偏見や誤解の解消
- ●日常生活・社会生活における意思決定支援とは
3 認知症の人を理解するために必要な基礎的知識
- ●認知症の症状と生活や心理への影響
- ●症状出現に影響する要因
4 認知症ケアの基礎的技術に関する知識と実践上の留意点
- ●チームケアの観点を含めた基礎的な認知症ケアの方法
- ●家族介護者への支援方法